海上自衛隊の潜水艦でも女性の活躍が期待されています。2019年から呉市の潜水艦教育訓練隊へ、女性の入校が認められました。
これまで潜水艦乗員といえば、男性に限られていました。しかし、昨今の少子高齢化での人手不足や、任務の増加などにより女性自衛官にも門戸が広がっています。
考えてみると潜水艦への女性自衛隊員の起用は、まる10年以上も他の艦艇に比べ遅れています。一因がその特有ともいえる艦内生活。
プライベート空間がない潜水艦特有の過酷なもので、ベッドも以前は人数分もありませんでした。これが女性自衛官が起用できなかった原因の一端と言われています。
潜水艦は長期間の航海で、乗組員の多くが協力しあうことで生活しています。しかしその艦内は、乗組員の人数に対しあまりに狭いことも事実。
個室となると艦長だけにあり、ほかの乗組員はというと各場所に設置されたベッドで寝ます。このベッド数もスペース確保のため最低限となっており、常に3分の1の乗組員は当直勤務ということで、その分のベッドを減らしていました。
なので当番が終わると、乗組員はさっきまで別の人が使用していたベッドに潜りこみます。
すると前の人の温もりが残っているので、「ホット・ベッド」と名付けられていました。
これはそう遠い昔の話ではなく1979年までのこと。
最近は改善されたそうで、そのことも潜水艦に女性が乗り込む一因かも知れませんね。
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